9.09.2013

ウルグアイ代表、対コロンビア戦メンバー修正

最終的にこういうメンバーになったそうです。

(GK) Fernando Muslera, 
(DF) Maximiliano Pereira, José María Giménez, Andrés Scotti, Jorge Fucile, 
(MF) Alvaro ´Tata´ González, Egidio Arévalo Ríos, Nicolás Lodeiro, Cristian Rodríguez, 
(FW) Luis Suárez y Edinson Cavani. 
DT: Oscar Tabárez.

前回の発表からの変化は中盤、アルバロ・ゴンザレスとロデイロが入ったということです。
結局DFは4バックで行くようです。ついにJMヒメネスがフル代表デビュー。ペルー戦ではプランチャ全開でスカしてましたが、コロンビア戦、しっかり頼んますよ。
フォルラン、やっぱり明日は無理だったんですかね。カセレスはペルー戦終了早々にイタリアに引き上げ、明日の火曜日、半月板の手術とか。南米予選の残りの試合には出れない模様。怪我で代表から長らく離れてた、同ポジションのフチーレに奮起していただきたいです。

それにしても、両チームも必死だったのは分かりますが、ほんっとにペルーのラフプレーには泣かされました(ペルーのスポーツ番組はウルグアイがラフだったと報じてましたが)。

8.06.2013

(続報)ウルグアイ代表、対日本戦最終メンバー20名決定。

前回の29名→20名に絞られました。

それでも人気者のフォルラン、スアレス、カバーニのFW三人組はしっかり日本へ行きますよう!


個人的にはフチーレが残ってくれたのでほっです。
あとさらに個人的にはガストンラミレスより、ニコラスロデイロを中盤で見たいです。

Fernando Muslera, Martín Silva, Diego Lugano, Diego Godín, Martín Cáceres, Sebastián Coates, Jorge Fucile, Maximiliano Pereira, Walter Gargano, Álvaro Fernández, Álvaro González, Álvaro Pereira, Sebastián Eguren, Cristian Rodríguez, Nicolás Lodeiro, Gastón Ramírez, Diego Forlán, Luis Suárez, Edinson Cavani y Christian Stuani.

8.04.2013

ノスタルジアの夜と飲酒運転撲滅キャンペーンと、アレハンドラ・フォルラン

今年も8月24日のノスタルジアの夜(La noche de la nostargia)が近づいて参りました!
そろそろこの夜はどこのパーティに行こうか?どう過ごそうか?という事が話題に上って来ます。


それに併せてこの時期に現れるのが飲酒運転撲滅キャンペーン。
ここ数年取り締まりが強化なされて来てるとは言え、 ウルグアイではまだまだ飲酒運転する人が多いんですね。さらに翌日25日は祝日(no laborable)なので、稼働するタクシーも減少するため、足の確保の為に車で出掛けてついつい飲んじゃう、という事が起こり易いのです。


今年はFundación Alejandra Forlán(アレハンドラ・フォルラン財団)が飲酒運転撲滅キャンペーンを立ち上げました。

 

運転する場合は、血中アルコールレベル0.0でla noche de nostargiaを楽しみましょう! というメッセージです。



その名字から予想される通り、サッカー選手、ディエゴ・フォルランのお姉さん、アレハンドラ・フォルランの立ち上げた財団です。ウルグアイにおける自動車事故の減少、さらに自動車事故の被害にあって人生が変わってしまった人たちへの援助等を行っている財団です。


アレハンドラ・フォルランは17歳の時に彼氏の運転する車に乗っている時に事故に遭いました。雨のため車がスリップ、コントロールを失って、ランブラ沿いのヤシの木に激突したとの事です。この時二人ともシートベルトはしておらず、運転していた彼氏はその事故で死亡、アレハンドラは一命は取り留めたものの下半身不随となり、一生を車いすで生活する事を余儀なくされました。

自身の困難を克服するだけではなく、同じような困難を抱えている人を支援する為、また交通事故そのものを減少させるべく、財団を立ち上げて活動をしています。


彼女のインタビューでも“tocaba el cielo con las manos”(最高に幸せだった)と述べられていますが、弟ディエゴと同じ皆が憧れる金髪にクリアな青い目を持ち、モデルのオファーも来ていたという美人さん、お祖父さんもお父さんもサッカー選手だったという恵まれた家庭に生まれて、17歳という若さ、すなわち全てに恵まれていたのに、事故で人生が一転してしまったのです。

彼女の治療費は家族にかなりの負担となり、それを経済的に援助する為に、成績優秀、テニスの腕も一流でテニスプレーヤーになる可能性があった5歳年下のディエゴが、サッカーで稼ぐべくペニャロールに入団したという経緯があります。(そしてこれまでの輝かしいキャリアがある訳ですから、人生ってほんとに何があるか分かりませんよね。)


ウルグアイでは交通事故は35歳未満の若年者の死亡原因のトップです。正直、車でもバイクでも結構運転荒いんですよね。さらに道路の排水が日本のように整備されている訳ではないので水はけが悪いので、雨が降ると本当に滑り易いです。ですので、皆さん、ぜひとも安全運転でお願いします。

7.31.2013

ウルグアイ代表、対日本代表戦メンバー発表

日本との親善試合に望む、ウルグアイ代表メンバーが発表になりました!

フルフルのベストな布陣で日本入りです。さあすが代表戦をサボることを許さないタバレスさん!(というか、次の南米予選に向けて試せるものはすべて試したい心境なんでしょうけどね…。)

欧州組だけではなくて、国内(ウ国近所)組も3人加入。
個人的に嬉しいのは怪我で長らく代表を離れていたフチーレの復帰。現在彼の元ポジションにはカセレスが定着していますし、非常に活躍していますが、一方でフチーレの運動量やねちっこいプレーが個人的には大好きなんです。タバレスさん、どう生かすんでしょうね。


Arqueros (GK)
MUSLERA, Fernando - Galatasaray (Turquía)
SILVA, Martín - Olimpia (Paraguay)
CASTILLO, Juan - Peñarol (Uruguay)
MUÑOZ, Rodrigo - Libertad (Paraguay)

Defensores (DF)
LUGANO, Diego - Paris Saint Germain (Francia)
GODÍN, Diego - Atlético de Madrid (España)
CÁCERES, Martín - Juventus (Italia)
COATES, Sebastián - Liverpool (Inglaterra)
SCOTTI, Andrés - Nacional (Uruguay)
AGUIRREGARAY, Matías - Estudiantes de La Plata (Argentina)
FUCILE, Jorge - Porto (Portugal)
SILVA, Alejandro - Olimpia (Paraguay)
PEREIRA, Maximiliano - Benfica (Portugal)

Volantes (MF)
GARGANO, Walter - Napoli (Italia)
FERNÀNDEZ, Álvaro - Nacional (Uruguay)
PÉREZ, Diego - Bologna (Italia)
ARÉVALO RÍOS, Egidio - Palermo (Italia)
GONZÁLEZ, Álvaro - Lazio (Italia)
PEREIRA, Álvaro - Internazionale (Italia)
EGUREN, Sebastián - Palmeiras (Brasil)
RODRÍGUEZ, Cristian - Atlético de Madrid (España)
LODEIRO, Nicolás - Botafogo (Brasil)
CASTRO, Gonzalo - Real Sociedad (España)
RAMÍREZ, Gastón - Southampton (Inglaterra)

Delanteros (FW)
FORLÁN, Diego - Internacional (Brasil)
SUÁREZ, Luis - Liverpool (Inglaterra)
CAVANI, Edinson - Paris Saint Germain (Francia)
STUANI, Christian - Espanyol (España)
HERNÁNDEZ, Abel - Palermo (Italia)

6.07.2013

我が愛しのモンテビデオ

...って勝手にタイトルを付けたくなるくらい、素敵なモンテビデオが切り取られてます!!


Republica Oriental from Geoff Stellfox on Vimeo.

ペニャロール・カンペオン!!の祭りの後

さて、今週火曜日のディフェンソールとの試合に勝利し、今年のウルグアイリーグ(正確には2012年後半〜2013年前半の1年間)の年間王者は、ペニャロールに決まりました。



 やはり大一番の試合、いつもの通りバスに乗ればラジオ中継がガンガンかかっており(但し運転手がペニャロールかディフェンソールファンのバスに限る)、ペニャロールのヒーロー、8番パチェコがゴールを決めたらクラクションが鳴り、試合終了時には花火と爆竹、といういつもの通りの騒ぎ方でした。


と、わいわい喜んでるだけなら可愛いですし、まあ花火くらいなら犬や猫が怖がる位でたまには受け入れようかという気になるのですが、その一方で不穏な動きもあり。ファンがお祝い騒ぎに便乗して商店のショーウインドーを破壊したり、略奪したり、放火したりしたのです。一番被害が大きかったのは畏れ多くも最高裁判所。ガラスを割って乱入し、パソコン等を盗んでいったそうです。



セントロで最も騒いでいたのは300人ぐらいの集団だったそうですが、もちろん警察と衝突し、この騒ぎで89人が逮捕されたそうですが、証拠不十分で釈放されています。



私も試合の翌日にいつものように何気なく目抜き通りの18 de Julioを歩いていたら、何件ものお店のショーウインドーが割られてて、何が起こったのかびっくりしました。


 また話題になったのが、この騒ぎで燃やされてしまった街角のキオスコ。オーナー夫妻がなけなしの貯金をはたいて買ったこのキオスコ、心ないファンの大騒ぎで一夜にして灰になってしまいました。


2人の子供が居るこの一家はこのキオスコで生計を立てていて、このご夫人はあまりのがっくりと理不尽さにどう立ち直っていいやら、インタビューで涙ながらに語ってました。

しかしこの件は、新聞・雑誌販売業の組合が新しいキオスコを購入し、一家にプレゼントすることで一件落着となりました。また、「真のペニャロールファン」を自負する良識のある人たちの間で、一家への募金も募られています。



もちろんこれでペニャロールファンのすべてが語られる訳ではありませんし、どの団体でも一部のたちの悪い人間は居ます。これがナシオナルであったって、暴動は起こらなかったとは断言出来ません。それにもしかしたらペニャロールファンの姿を借りて、鬱憤を晴らしたかった人間が便乗しただけかもしれません。ただ、ウルグアイのサッカーファンもタチが悪くなって来た、というのは事実です。


それにしてもたかだかサッカーで命の危険があったり、強奪・強盗の危険があったり。南米とは言え、ついこの間までのウルグアイでは考えづらかった事が急に起こり始めました。ほんとにばかばかしい、繰り返しますが、たかだかサッカーですよ(自分もサッカーファンですが、人の命と比べたら、やっぱり「たかだか」です。)。南米と言ったって、サッカーで命を落としたり人生が悪い方に変わるのは受け入れられる訳ありません。



さて、これはモンテビデオの生活の厳しさから庶民の鬱憤が溜まって来ているのか、はたまた若者を中心とした躾の欠如から来ているのか、どちらにしても、平和なウルグアイが好きな自分には、まったく好ましくない動きです。

6.04.2013

モンテビデオに光がやってきた!!

光ファイバーのことです。こちらではFibra óptica(フィブラ・オプティカ=光ファイバー。そのまんまですね)といいます。


日本では「我が家に光がやってきた!」なんてCMは、「は?それ何年前のこと??」てな感じでもうかなり昔の話なんですが(2000年前後ですね)、ウルグアイではようやく広がってきました。とはいえまだ全体に普及とは行かず、少しずつ工事が進んでいるところです。


光ファイバー工事マップを見ていただくとなかなか面白いのが、Carrasco、Malvin、Pocitos地区あたりから始まり、だんだんセントロに来てること。商業地区であるとか、中心街であることを考えたらセントロから手を着けそうなもんなんですがね。



本当の理由は知りませんが、庶民の間では「そら、光通信代がほいほい払える金持ちの地区から普及するのは理にかなってるってもんよ。」という理由であるとの都市伝説がちらほら。


とはいえ、Youtubeを見ていたら平気で途中で止まるので、全部ダウンロードするまで一時停止ボタンを押してじーと待つとか、日本で作られたホームページはデフォルトで光通信の速度を想定されてるので、こっちで開くと重くて泣きそうとか、そういうのが解消されるのはありがたいですね。


でも料金はまだまだ高いです。
20(下り)/2(上り)Mbps:690ペソ/月(3500円くらい)
50(下り)/10(上り)Mbps:990ペソ/月 (5000円くらい)
80(下り)/10(上り)Mbps:1290ペソ/月(6500円くらい)
120(下り)/12(上り)Mbps:1590ペソ/月(8000円くらい)

もうね、日本のいまどきのフレッツ光とかでしたら200/100Mbpsくらいの超スピードで、料金はいろいろなプランがあってプロバイダなしで4000円/月くらいで利用できちゃうのと比較すると、まだまだがんばれウルグアイ!って感じなんですけどね。単純比較でもウルグアイのほうが高いですが、ウルグアイの平均賃金月額、統計資料上は75,000円くらいですからね

高い料金については、もちろん初期投資をこの少ない国民数で回収しないといけないという問題もあるんですが、日本と違うのは光通信はウルグアイの電電公社(なつかし!)、Antelの一社独占なので競争もないので、まあこのまま高いままなのかな、と予想されます。


でもまあ、「これでようやくウルグアイの通信速度が日本並みになるよ!!」と言ってくる知り合いなんかは嬉しそうなので(日本の通信速度が世界一というのは知っている人は知っています)、やっぱり光が来るのはいいもんです。

6.02.2013

古き?良きウルグアイの地方 -El viaje hacia el mar

さて、またもや少し前のウルグアイ映画です。

El viaje hacia el mar


 
ストーリーはいたってシンプル。1963年のある夏の日、ミナス(Minas)というウルグアイのいち地方都市から海を見た事の無い6人の男達(と一匹)が、初めて海を見ようとトラックに乗って旅に出ます。


カネローネス(Canelones)の海を目指す、とあったので、○で囲んだところのどこかなんでしょうね。


 そして男達はその旅の途中でぽつりぽつりを会話を交わし、友情を深めて行きます。そんだけ。


ウルグアイ映画って、本当にこれと言ったドラマがあるものが少ないのですが、なんというか、途中を楽しむと言うか、映画の中の風景や音楽や、ちょっとしたジョークを笑うとか、そういう種類の映画が多いです。これもその一つ。



この映画で楽しめるのは、典型的なウルグアイの地方都市と、インテリオール(モンテビデオから外のウルグアイ)の景色。
時代背景は60年代だし、変化を知るウルグアイ人には、この時代の良さや静けさは既に失われたと言う人もいますが、外国人の目線からは、いやいや、全然そのままじゃないっすか。古くないっす、十分今でもひとたびモンテビデオを出たらこの映画のようなインテリオールを楽しめますよ、てなもんです。


様々な事情でモンテビデオに住んでいますが、個人的にはインテリオールに行くのは大好きです。 そこで時間が止まったかのような静けさを楽しんでモンテビデオに帰って来ると、あまりの都会っぷりに驚きます(汗)。こりゃ大変だ。

ということで、この映画で首都モンテビデオとは違うウルグアイ、インテリオールをお楽しみ下さい。




5.27.2013

ウルグアイ的若者のグダグダが垣間みれる映画 –25 watts

ウルグアイ発の有名映画と言えば?とウルグアイ人に聞いて名前が挙がる映画の一つが「25 watts」(ヴェインテシンコ ヴァッツ(25ワット)) 。2001年の映画です。


どこの国でも「若者」と言うものは、時間と元気を持て余してグダグダしているものかも知れませんが、ウルグアイのそんな典型的な若者が垣間みれるのがこの映画です。


 舞台はモンテビデオ、ウルグアイ。土曜日の朝7時。3人の若者が主人公です。
ウルグアイの週末のパターン通り、彼らも夜遊び後なのですが、そのまま家に帰る気にもなれずグダグダし、ビールをラッパ飲みしてくだらない冗談を言い合っているところから映画は始まり、彼らの土曜日の一日を追っています。

気を入れて勉強する気にもなれず、かと言って働くのも嫌、将来何をしたい訳でもないし、親もあり親の家に住んでるので何をしなくてもそれなりに不自由なく生きていける...。典型的な若者像ですねw。言うなれば「トレインスポッティング」ウルグアイ版です。

もう映画を見てると、「うわ〜〜、こんなグダグダなちきりん(Chiquilin, 若者)達、その辺にごろごろしてるわー」と親愛の情とちょっとの嫌悪感がまざって沸いて来ますし、 各場面で「あーあるある!」と言いたくなる超ウルグアイ的ディテールが満載です。歩道でうっかり犬のフンを踏んじゃったとか、週末の朝早くのテレビは牧畜番組で面白くないとか...。


しかしこの映画、なかなか外国人には難易度が高い。なんせ話されてる言葉が非常に口語なので、セリフの80%が教科書で習わないウルグアイ独特の表現で放されてます。また若者なので、もごもごと早口で話す上に使う言葉の50%が汚い言葉ですしw。でもウルグアイのスペイン語を練習したい方には、非常にためになる教材ですよ(そんな人居るのかな...)。



この映画のメッセージは何なのか、見る人によって解釈は別れるでしょうが個人的には、早く何者かにならないとね、という風に受け取りました。なぜかというと、この若者達、いい目には会ってないんですよね。お母さんは週末ビーチの家へ出かけちゃっておばあちゃんの世話を押し付けられたり、密かに恋してたイタリア語の先生には相手にされてなかったり、彼女に振られたり。

若者って、もう無条件に可愛がられる時期は終わり、その無力さ故にまともに扱われず、かといって自分で自由を勝ち取るほどの力もまだ無い。そんな不条理な時代を耐えてる人間の事をいうのかもしれません。頑張れ、君たちには未来がある。

5.26.2013

アサードのお作法

さて、週末のウルグアイでは珍しくも何ともない行為、アサードをしました。


ウルグアイではみんなでワイワイ何かをやろう!と言ったらまずアサードです。

アサードとはBBQ。ウルグアイにはこの形のBBQスペース(パリジェーロ)が大多数の家の中庭にあります。無くてもいいんですが、あると「いいなー」と言われます。夏のバカンスで借りる家にも大概ついてます。キャンプ場にもアサードスペースはあります。



アサードのお作法は、やっぱし「みんなでリラーックスして楽しく過ごすこと」でしょうか。
アサードしようぜ!と思い立ったら、みんなでノーンビリ買い物して、のーんびり灰が出来るのを待って、ノーンビリ肉が焼けるのを待って、焼けたらお喋りしてマテ飲みながらノーンビリ食べる。 てな感じで。


アサードの材料は:肉、ソーセージ等、お好みに合わせてパプリカや焼いてとろけるチーズなんかも(これ個人的に大好きです)。肉が焼けるのを待つ間につまむポテチ、チーズ、サラミ、ピーナッツ等々。肉と一緒に食べるパンも。あとデザート(アイスクリームが主流)。あとは火を起こす為の紙、薪。そして音楽。

買う肉の量は1人500gが相場と言われていますが、それに加えてソーセージやおつまみのも食べるので、だいたい余ります。余ると翌日のお昼ご飯です。でも肉1人500gって…。



 そしてサラダやおつまみの準備をしつつ、火を起こし始めます。
ウルグアイでは肉は灰からの熱で焼きます。これはアルゼンチンのアサードとは違うところです。上の写真のパリジェーロの端の部分で薪に火をつけ、その薪が燃えて灰になって 下に落ちて来たらザーッと肉を焼く網の下に移動させます。肉を置く前に、網の汚れをざっと落とす為に、肉の脂身を切り取ってそれで網をざざーっと拭きます。
肉を焼くポイントは、下に沢山灰を置かず(そうすると強火で外ばっかり焼けてしまいますので)、程よい熱でじりじりゆっくり中まで焼く事です。

その間は飲んだり、つまんだり、でのんびーり待ちます。



そうこうしてる間もアサドール(BBQをするひと)は大変。立ちっぱなしで火の加減を見て、灰を適度に移動させ、焼き具合を見て、等々します。このアサドールは一般的には男の仕事です。この一見簡単そうに見える作業、結構大変なんですよ。灰からの熱が結構すごくて、近くで作業したり、奥の肉を引っくり返そうと手を入れると、すごい熱いんです。


そして焼けて来た肉から順々に取り出し、まな板の上で切って、皿に載せて皆でつまむ、んですが、比較的こじんまりした集まりだと、みんなまな板から切れた側から手でつまんで食べちゃいます。それが一番簡単。


 肉も一通り焼けると、ようやくアサドールは一息ついて食べられます。
 そうするとみんなして「Un aplauso para el asador!!」(アサドールに拍手!!)と言って拍手して、労をねぎらいます。


そこからはノーンビリお喋りして食べて、お腹が膨れたらお茶とデザートを出して、またお喋りして…。そんなこんなで余裕で6時間くらい、あっという間に経ちます。なのでアサードは一日仕事。アサードの予定が入ったら、一日捧げる覚悟で臨みましょう。

5.22.2013

移民をポジティブに受け入れよう!!月間



"La Inmigración es positiva"(移民はいい事なんです)と直截的に銘打って、ウルグアイに入って来る移民をポジティブに受け入れよう!というキャンペーンが今週月曜日より1ヶ月間にわたって実施されます。伝達手段はラジオCMと街頭ポスターと、インターネット。


an-anが毎年正月に組む貯金とダイエット特集は、いつまでも日本人は貯蓄と痩身が達成されてない事の裏付けであるのと同様(個人的には、外国からの目線では日本人はもう貯金も十分してるし、痩せる必要はひとつもないと思いますが...)、キャンペーンがあると言う事は今この社会ではこれこそがまさに課題であるという事です。


どこの国にも移民受け入れには課題はあるのでしょうが、ウルグアイは多様性の殆ど無い社会であるため(殆どがスペイン系・イタリア系(若しくは欧州系)の移民の白人、奴隷として連れてこられた黒人の祖先がちょっとだけ、原住民はウルグアイ建国当初に白人によりほぼ皆殺しにされたため、ウルグアイには殆ど祖先が残っていません。) 、この多様性の受け入れがまず課題となっています。人種の違いはもちろんのこと、外国人であるが故のノンネイティブならではの話し方・アクセント、同じスペイン語でも違うアクセント、これらも差別につながります。外国人の移民と言えば、仕事を奪われると言うステレオタイプによる差別がまず考えられますが、その他にも子供が学校で差別をされる(生徒の間だけではなく先生からも)という問題も生じているとの事です。

これらの事を受けて、本キャンペーンでは、ウルグアイに来ている移民は、ウルグアイが好きで来てるウルグアイファンなんだから、多様性を尊重してポジティブに受け入れようよ!ウルグアイでは外国人にもウルグアイ人と同じ権利と義務があるんだから、差別はダメだよ!と周知するのが目的です。


現在ウルグアイの人口の約2.4%が外国からの移民であり、内訳は35%がアルゼンチン人、17%がブラジル人、10%がアメリカ人、7%がスペイン人、4.1%がペルー人、2.8%がパラグアイ人、2.7%がチリ人だそうです。

特にウルグアイは人口約350万人の小国、人口増加に伴う労働力の増加は同国の発展につながる歓迎すべきものと考えられ得ます。

また、70年代後半〜80年代前半の軍事独裁政権時代にウルグアイを去ったウルグアイ人も数多く存在し、彼らや彼らの子供達がウルグアイに戻って来る場合は、彼らも移民として考えられます。


ちなみに、ウルグアイの法律による移民の定義は 、

 Migrantes, son los extranjeros que ingresen a Uruguay con ánimo de residir y establecerse aquí, en forma permanente o temporaria.

「移民とは、ウルグアイに居住し定着する目的で入国する外国人で、永住、一時居住の形態がある。」とされています。 ので、ウルグアイに住む意気込みで来さえすれば、誰でも移民ということです。ははは。

で、ウルグアイの場合は、外国人にもウルグアイ人と同じように扱われる権利があると述べましたが、ほんとでした。(もちろん参政権などは別の要件が必要ですが)

Uruguay reconoce a los extranjeros migrantes:
la igualdad de derechos con los uruguayos, sin distinción alguna, por motivos de sexo, raza, color, idioma, religión o convicción, opinión política, origen nacional, étnico o social, nacionalidad, edad, situación económica, patrimonio, estado civil, nacimiento o cualquier otra condición
y el derecho a la migración y a la reunificación familiar.

「ウルグアイは外国人移民がウルグアイ人と同等の権利を有するとする。その性別、人種、肌の色、言語、宗教および信条、政治的意見、生まれた国、民族、社会、国籍、年齢、経済的状況、財産、法律上の身分(既婚か未婚か等)、出自、その他あらゆる条件においても区別されることはない。また移住の権利と家族の再結合の権利も認める。」

とあります。具体的には、los derechos de salud, trabajo, seguridad social, vivienda y educación. 「健康、労働、社会保障、住居、教育における同等の権利」が法で認められています。

とまあ、ウルグアイの法律、ちゃんと立派なんですよね。またそれを少しずつでも周知しようとする今回のような動きもありますし。

ウルグアイはヨーロッパの文化、特に教育や政治の部分ではフランスの影響を強く受けている(らしい、ウルグアイ人からの受け売りです)ので、明文化されたものが全て。何かと言うと法律を拠り所にします。ですので何かと言うと法律〇〇条によると...と言われたり、ホームページに説明書きがあったりして、ややこしい事この上ないのですが、単なる意識レベルの啓発だけではなく、国民が「ああ、こういう法律に基づいているのか」と自国の法律を知る事は、いい事だと思います。これって日本では、学校の社会科の授業以外ではあまりされてない事かなと思います。


ただまあ、同等の権利を有するからと言って、ウルグアイに外国人としてねじ込むのがラクかと言うとそれはまた別の問題。スタートラインが法律上は同じであるというだけで、そこからは持てる力のすべてを出して、ウルグアイ人および他の移民達と競争・共存しないといけないということで。とほほ。

5.21.2013

ウルグアイにおけるキスの効用

キスと書くとびっくりな感じですが、スペイン語ではベソ(beso)と言います。以下ベソで。



ベソと言うとまあそりゃピンからキリまであるわけですが、こっちでは一般的には挨拶でかわされる、頬にするものです。

正確に言うと頬にベソはしてないんですよね。ほっぺた同士をくっつけて、チュッと口で音を立てるんです。で、ウルグアイではベソは1回です。

と言ってもそれは人によりますかね、人によってはほんとにほっぺに唇を付けてチューをくれるのが習慣の人も居れば、相手と状況(すごく親しいとか、すごく親愛の情を示したいとか)という時に、そうする人も居たり。



そしてこのベソ、なんせ「こんにちは」に匹敵するような挨拶なので、するのが当然です。
ですので、1対1で会うときは「Hola!」と1回やればおしまいですが、まとまった人数の集まりの時はかなり面倒くさそうな光景が繰り広げられます。→その場に居る人、全員にするんです。なもんで、「Hola(チュッ)」 、「Hola(チュッ)」 、「Hola(チュッ)」...(以下人数分)。てな感じです。

男同士であってもします。挨拶ですんで。だからサッカーのウルグアイ代表もゴツい男性同士でチュッチュしてますよね。
でも男性同士のベソの習慣の無い国から(ラテン以外のヨーロッパ、北米やアジアも然り)ウルグアイに来た男性はこれに馴染むのはかなり大変そうです。頑なまでに握手を貫いてる人も少なくないですかね。

メールでも文面の最後は『Un beso』『Besos』とつけるし、電話ももちろん「ベソ〜」と口頭で言って切ります。SkypeやFacebookのビデオチャットとかでも、画面越しに投げキッスです。いやいや、なかなか徹底しています。



 さて、郷に入ったこちらの場合、まあ慣れてくるとそれなりに自然にできるようになるんですが、日本人の感覚では「『こんにちは』も言った事だし、なにもわざわざベソまで」な感が抜け切らずにたまにサボるのですが、そうするとウルグアイ人との間に認識のギャップが生まれる事が有ります。

前述の通り、ベソは挨拶なので、ベソで挨拶をしないとウルグアイ人にどういう風に受け取られるのかというと「うーん、感じ悪いとまでは行かないけど、シンパティカ(気さく・親しみ易い)じゃ無い子だな、とは思う。逆に言うと、ベソで挨拶しに来てくれると、あら、シンパティカな子じゃないって思う訳よ。あと、ベソ無しで挨拶されちゃうと、なんか距離を置きたいと思われるような事しちゃったかしらん?とか考えちゃうかな。」だそうで。このくらいベソでの挨拶は浸透してるわけですよ。

喧嘩をしてもベソで別れるのは大切。ウルグアイ人と喧嘩して、相当険悪な雰囲気になってあーもう帰るわと踵を返した途端に『ちょっとちょっと、ベソ。』と注意されて「あ、この雰囲気でもそーなんすか。」とベソした事も何度もあります。

別の子が職場の感じ悪い上司について「私らに朝会っても「Hola〜」って集団に投げキッス一つだけでさっさとオフィスに行っちゃうんだよね。」と語ってた事もあり、わざわざ近づいてベソして挨拶、というのは親愛の情を示すのに結構大切である、と言う事が伺えます。

もちろん、職場の仲間と言えど距離感や雰囲気は職場によっても様々でしょうし一概には言えませんし、パーティで全然知り合いじゃない人には紹介されない限りベソで挨拶を仕掛けないし、あまりに人数が多過ぎる場合や急いでる場合はその旨を言った上で(この言い訳が大切らしいですが)、投げキッスで挨拶を一度に済ませる事だってあります。

さらに明らかに外国人の場合は、文化の違いを考慮して多めに見ては貰えるんですが、とは言え、いつもそうしてもらえるとは限らず、うっかりベソを忘れて帰った日には、人によっては上記のような印象を持たれちゃう事もあるんですよね。



と言う事で、単なる習慣と片付けるには奥が深すぎるベソ、最近ようやく欠かさぬようにせねば、と実感出来てる次第です。

個人的には可愛い習慣だし、他人に対して親近感が沸くいい習慣だと思うんですよね。喧嘩をしててもほっぺをくっつけてベソした相手には、もうそれ以上怒る気も何となく沸かなくなりますし。

あ、その一方で、ベソで挨拶する機会を女子に触る絶好の機会と思って必要以上にねっちょりべっちょりで唾液が糸を引きそうなベソやハグをして来る輩も居るので注意。どこの世界にもこういう人はいるもんですね。

4.16.2013

ディエゴ・フォルラン結婚      か?

個人的にはかなりどうでもいいネタなんですが、ウルグアイのヒーロー、我らがウルグアイ代表の10番、ディエゴ・フォルランが来月結婚するそうです。

役所の登録は7月2日予定、教会での式は12月、サッカーシーズンが一息ついた時に行われるそうです。


お相手は共通の友人を介して知り合った、ウルグアイ人女性のPaz Cardosoさん。やっぱし若い22歳。医学部で勉強中かつ陸上ホッケーチームの選手と言う、なんでもできるお嬢さんらしいです。


まあ、ウルグアイ人のヒーローがウルグアイ女性と付き合って落ち着くと言うのは、ウルグアイ国民的にもいい感じなんでしょうかね。


フォルランと言えば、前婚約者のアルゼンチン人モデルZaira Naraちゃんと結婚式1ヶ月前の2011年6月に別れたエピソードがあまりに有名ですが、今度はちゃんと決まったらいいですね。

 (それにしてもZairaちゃん、かわいかったですね。今も可愛いんでしょうが。)


それにしても交際1年未満かそこそこでの結婚。フォルラン、結婚自体はしたかったんだな。

4.15.2013

スポーツにおける暴力反対キャンペーン

さて、南米でサッカー観戦と言えば、割とすぐ思い浮かぶステレオタイプと言えば、興奮して暴れる凶暴なサポータでしょうか。


もちろんその通りの国もあるのですが、ウルグアイは比較的穏やかで、熱狂的サポータの集うゴール裏ど真ん中に行かなければ、割と平和に試合を楽しむ事が出来ます(それでも注意は必要ですが)。


...の筈だったのですが、最近、立て続けに試合中のサポーターによる喧嘩・暴力が相次いで起こり、それを受けて、「暴力をファンである事を混同しないで」というスローガンのもと、暴力反対キャンペーンが打たれています。

 

今年の1月16日、クラシコ(ウルグアイの2大クラブ、ナシオナルとペニャロールの試合)で、ただしこの場合は親善試合だったのですが、PKの判定を巡って選手たちが審判に抗議している間に入った警察をナシオナルのGK、Jorge Bavaが殴るという出来事が起こりました。

またそのクラシコの前にペニャロールファンの20歳の青年がナシオナルファンに銃で撃たれてICUに運ばれています(無事退院しました)。


2月にもコパ・リベルタドーレス杯のペニャロール vs ベレス(アルゼンチン)の試合でもファン同士の喧嘩が起こり、3月にもペニャロールファンがマリファナを1kg以上所持しているのが発見され、さらにその中には数人の前科者が含まれており、さらには非正規のルートで入手した50枚もの代表試合のチケットを持っていたそう(こういう人たちが代表試合にスタジアムに居ると思うと、個人的には揉めそうで面倒くさいんですが…)。また、ナシオナルの試合後、ナシオナルのファン(!)が試合後、ロッカールームに移動する選手達を押して、ファンとセキュリティの間で殴り合いが発生。さらにその翌日はペニャロールの会長とファンの間で殴り合いが。

4月に入ると、 ペニャロールの陣取るセンテナリオスタジアムのアムステルダム席はまさにカオスだったそうで、盗み2件あり、刺されたファン1名あり、禁止された場所に旗を掲げようとしたファンを静止しようと入った警察に投石され、警察も一部の入口の警備を放棄して撤退したり。


とかなんとか、ファンだけではなく選手もクラブ関係者もひっくるめて、一気に暴力の嵐が来た感じです。
 
さすがにこれでは、とスポーツの暴力対策のために組織された委員会が、リスクの高い試合は無観客試合でやってはどうかと提案をするまでに。


善良ないちサッカーファンとしては、折角のクラシコやコパ・リベルタドーレスを生で見るチャンスを失ったらたまったものじゃありません。ファンの皆さんにも自重いただいて、やっぱりスポーツは素面で、フェアに楽しんで見るものに戻ってもらいたいです。


実は2009年に、既にバスケットボールリーグ(意外にもウルグアイでは割とバスケが人気です。サッカー程ではもちろんありませんが)で、応援している チームのシャツを着て観戦にきた10代の少年2名が、相手のファンに殴られた末死亡すると言う痛ましい事件が起こっています。この反省をぜひ忘れて欲しくありません。

 


…と言っても正直なところ、ウルグアイには様々な経済的な層、教育の層があり、家庭での道徳教育が欠如している場合も多々あり、一概にキャンペーンを打ってはいそうですか、と収まる程みんな聞き分けが言い訳ではないんですよね。(テレビのきれいなキャンペーン映像を見て思いとどまる層はそもそもスタジアムで暴力なんて奮わないと思うんですが、ウルグアイ、キャンペーンさせると映像だけは綺麗なんですよね。)

スポーツだけではなく全体的にも、近年進んでる若年層を中心とした麻薬汚染、銃犯罪の増加等々も絡んで、凶悪犯罪も増加して来ておりますし、なかなか一筋縄ではいかないのかもしれません。

8月、サッカー日本代表 vs ウルグアイ代表試合決定!!

さて、1月頃にふわっと噂話に登った、日本 vs ウルグアイ戦、ついに正式に決まりました!!



と言っても情報ソースは日本で、ウルグアイではまだニュースになってないんですけどね。とほほ。

まあ、U17が戦ってる最中だし、ベネズエラ大統領選も終了しましたし、日本どころじゃありませんってか?

兎にも角にも、楽しみですね。

4.01.2013

¡¡¡Feliz año nuevo!!! あけましておめでとう!

¡¡¡Feliz año nuevo!!! (新年おめでとう!)
¡¡Se arranca nuevo año!!(新しい年が始まったね!!)


と、本日4月1日、ちらほら挨拶される事がありまして。
最初はエイプリルフールかと思ってたのですが、ウルグアイでは大真面目な冗談。
そうです、2013年も始まってもう3ヶ月過ぎた頃に、人々はようやく1年が本格的に始まって、市中の人たちは「しょうがネエな、そろそろ働くか」という気分になるのです。


といいますのも、ウルグアイは1月〜2月が真夏ですので、その間が夏休みとなるのですが、1月(早い人は12月の下旬)〜2月いっぱいまでが夏バカンス期間という感覚で、大体の人は15日間休みを取るのですが、早く取る人も居り、遅く取る人も居り、常に仕事場は人が足りていない状態で、いまいち本格始動し切りません。オフィスが開いていても、「あ、担当の人がバカンス中で居ないから、2週間後においでね。」と言われる事もあり、開いていても機能してないじゃん、とツッコミたくなる事もしばしば。

そして3月の第一月曜日からはさすがに学校の新学期が始まるので(学校は12月下旬から2月一杯まで休みです!!)、バカンスを止めて街に居るか、という雰囲気になるのですが、それも束の間、3月の中旬から4月上旬に(年によって変わりますが)イースター週間のお休みが来ます!!このタイミングでまた皆さん、1週間ほど街を我先にと出払いますので、やっぱり働いてるどころじゃない状態。

ちなみにウルグアイはイースター週間は『観光週間(Semana de turismo)』 と呼ばれます。


そんなこんなで、なんだかんだ皆さん12月下旬〜3月一杯までバカンスモード。夏ですし。ようやくそんな気分も終わって、秋も深まって、雨ばっかり降って寒くって憂鬱な冬が来ると言う事で、仕方ねえ、次の夏が来るまで辛抱して働くか。という気分に切り替わるのがこの時期です。

ようやくウルグアイのリズムに慣れて来て、私も夏モードが終わるのが悲しくて仕方ない気持ちがわかるようになって来ましたが、未だにこの『失われた3ヶ月』の喪失感には慣れません。3ヶ月あったら、一仕事終わりまっせ???というのはあくせくした日本的サラリーマン感覚でしょうか。


ウルグアイは先進国よりずっと遅れてる国だから、と自虐的に国民はいいますが、そりゃ、先進国が1年フルフルに稼働している中、1年の内3ヶ月、4分の1、25%(と表現するとデカい)動いてなけりゃ、よしんば同じスピードで世の中が動いても遅れるのは当たり前なのに、ましてやスピードだって段違いなんだから…………。


でもまあ、ほんとにウルグアイの冬は長くて、寒くて、雨が多くて、憂鬱なので、全てを放り投げて夏を楽しみたい気持ちも、分かると言えば分かります。

今はまだ秋、気候もいいのでこれがもう少し続いてくれる事を祈っときます。