5.26.2013

アサードのお作法

さて、週末のウルグアイでは珍しくも何ともない行為、アサードをしました。


ウルグアイではみんなでワイワイ何かをやろう!と言ったらまずアサードです。

アサードとはBBQ。ウルグアイにはこの形のBBQスペース(パリジェーロ)が大多数の家の中庭にあります。無くてもいいんですが、あると「いいなー」と言われます。夏のバカンスで借りる家にも大概ついてます。キャンプ場にもアサードスペースはあります。



アサードのお作法は、やっぱし「みんなでリラーックスして楽しく過ごすこと」でしょうか。
アサードしようぜ!と思い立ったら、みんなでノーンビリ買い物して、のーんびり灰が出来るのを待って、ノーンビリ肉が焼けるのを待って、焼けたらお喋りしてマテ飲みながらノーンビリ食べる。 てな感じで。


アサードの材料は:肉、ソーセージ等、お好みに合わせてパプリカや焼いてとろけるチーズなんかも(これ個人的に大好きです)。肉が焼けるのを待つ間につまむポテチ、チーズ、サラミ、ピーナッツ等々。肉と一緒に食べるパンも。あとデザート(アイスクリームが主流)。あとは火を起こす為の紙、薪。そして音楽。

買う肉の量は1人500gが相場と言われていますが、それに加えてソーセージやおつまみのも食べるので、だいたい余ります。余ると翌日のお昼ご飯です。でも肉1人500gって…。



 そしてサラダやおつまみの準備をしつつ、火を起こし始めます。
ウルグアイでは肉は灰からの熱で焼きます。これはアルゼンチンのアサードとは違うところです。上の写真のパリジェーロの端の部分で薪に火をつけ、その薪が燃えて灰になって 下に落ちて来たらザーッと肉を焼く網の下に移動させます。肉を置く前に、網の汚れをざっと落とす為に、肉の脂身を切り取ってそれで網をざざーっと拭きます。
肉を焼くポイントは、下に沢山灰を置かず(そうすると強火で外ばっかり焼けてしまいますので)、程よい熱でじりじりゆっくり中まで焼く事です。

その間は飲んだり、つまんだり、でのんびーり待ちます。



そうこうしてる間もアサドール(BBQをするひと)は大変。立ちっぱなしで火の加減を見て、灰を適度に移動させ、焼き具合を見て、等々します。このアサドールは一般的には男の仕事です。この一見簡単そうに見える作業、結構大変なんですよ。灰からの熱が結構すごくて、近くで作業したり、奥の肉を引っくり返そうと手を入れると、すごい熱いんです。


そして焼けて来た肉から順々に取り出し、まな板の上で切って、皿に載せて皆でつまむ、んですが、比較的こじんまりした集まりだと、みんなまな板から切れた側から手でつまんで食べちゃいます。それが一番簡単。


 肉も一通り焼けると、ようやくアサドールは一息ついて食べられます。
 そうするとみんなして「Un aplauso para el asador!!」(アサドールに拍手!!)と言って拍手して、労をねぎらいます。


そこからはノーンビリお喋りして食べて、お腹が膨れたらお茶とデザートを出して、またお喋りして…。そんなこんなで余裕で6時間くらい、あっという間に経ちます。なのでアサードは一日仕事。アサードの予定が入ったら、一日捧げる覚悟で臨みましょう。

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