7.20.2012

ウルグアイ生まれ飲料、Paso de los Toros。 …のCM

前回が堅い話題だったので、今回はやわらかーく。


宇国で非常にポピュラーな炭酸飲料(トニック)Paso de los Toros.



味もトニックの他にグレープフルーツがあり、Agua tónicaやPomelo(グレープフルーツ)というと、だいたいこれが出て来ます。


というのもこの飲み物はウルグアイ生まれ。タクアレンボ県にある、Paso de los Torosという名前のいち地方都市で作られ始めました。その後、PepsiCoが買収し、現在は同社の1ブランドとして販売されています。


Ruta5を北上していると、この街にぶつかります。


トニック水とオレンジの皮を擦りおろしたものから作られており、かすかな苦みがあり甘過ぎない味ですので、同社は『のどの渇きを圧倒する』飲み物として他の甘いジュースと差別化をしています。



…とまあそんな感じの飲み物なんですが、ここでご紹介したいのは飲み物自体というよりそのCMでして、これが毎回個人的にツボなんです。



この飲み物の売りは味が甘過ぎないことなので、『甘さじゃのどの渇きは癒せないぜ!』ということで、CMもバージョンは違えど一貫してべったべたに甘いものをぶった切ってます。

CMの前半でこれでもかと言う位べったべたに甘々ワールドを盛り上げ、ピークでガスッと落とす。この落としっぷりが身もフタもなくて最高。

また甘々ワールドもですね、この暑苦しさ・クドさ・ドラマチックすぎる加減が非常に南米的。自分たちのキャラを非常に上手くパロってます。


最新バージョンでは、べったべったに甘〜い男子ボーカルグループをぶった切り、



ひとつ前のバージョンでは、べったべたに甘〜いイケメンサッカー選手をぶった切ってます。


 ※サッカーバージョンでイケメンサッカー選手をぶっ倒してるのは、我らがウルグアイ代表MFのディエゴ・ペレスです。 彼のアグレッシブなキャラクターもぶった切り役にぴったり。


ウルグアイにいらしたら、Paso de los Torosを飲みながら、TVでCMをお楽しみ下さーい。

7.16.2012

ウルグアイの賃金動向

人の国の台所事情なのですが…。1ペソ=約5円換算でお読み下さい。



ウルグアイにおける中央労働団体、Pit-Cnt(ウルグアイ労働組合連合会-全国労働者連合)の調査によると、2011年のウルグアイの労働者の手取り月収は10,000ペソかそれ以下の労働者が約61万4千人だったそうです。これは労働者の約40%にあたります。

もちろんこのお給料では食べて行けないので、その場合は仕事を掛け持ちするのですが、上記の賃金は主な収入源としている職業の月給の額です。

さらに、月収14000ペソ未満の労働者905.082人を含めると、実に80%の労働者(1.585.736人)に登ります。


また、主な収入を得ている職業の手取り月収が、2011年の最低賃金の6000ペソ未満だった労働者は、228.760人になります。
6000〜10000ペソの労働者は385.364人です。


特に収入が低いのは、女性、若者、地方(モンテビデオ以外の県)居住者、低学歴者です。

性別では雇用されている男性で月収が10000ペソ未満の割合が35%に対して、女性は40%。
年齢別では、25〜54歳で31.8%に対して、25歳未満では63%です。
学歴別では、小学校卒業で54%、10000〜20000ペソの割合は36%です。
業種別では、農牧業、商業、家事使用人、その他サービス業です。

商業分野では、月収が10000ペソ未満の労働者が多いのは公共サービスおよび個人事業(130.480人)、次いでレストラン及びホテル(109.331人)。製造業では約63.822人、農業・牧畜業・漁業では51.700人でした。建築業では22.098人、運輸および通信では21.787人、金融業で23.923人です。


また、もうひとつの問題が申告してない収入(ブラック労働による収入)です。月収10000ペソ未満の労働者の43.8%がブラックと言われており、彼らは当然社会保障費を収めてません。これは労働者全体の26.8%を占めます。



一方で、月収が50000ペソを超える労働者は、2011年は68.276人でした。これは労働者全体の4.3%に過ぎず、このうち14.7%はブラックだとされています。この月収の高い群は大卒で、金融業に従事する人が集中しています。

大卒の33%が30000-50000ペソを稼いでおり、23%が月収50000ペソ以上を得ています。

分野別では、収入が高いのは、金融業でこの分野の労働者の25%が30000ペソ以上の月給を得ており、9.2%が50000ペソ以上を得ています。

実際は、50000ペソ以上の労働者が最も多い分野は公共サービス業および個人事業で、18.361人です。ついで、金融業 (7959人)、製造業(3696人)、商業・レストラン・ホテル(3700人)。最も少ないのが運輸および通信(1985人)、農業・牧畜業・漁業(1117人)、建築(597人)です。



ウルグアイの2011年の平均月収は15360ペソと発表され、これは前年から14.3%の上昇で、ウルグアイの好景気と最低賃金引き上げの取り組みが実を結んだ結果と言えます。

最低賃金は2011年1月に25%引き上げられて6000ペソ、2012年3月には7200ペソまで引き上げられ、多くの労働者の状況は改善していると言われています。


とはいえ、実際にはウルグアイで月収15360ペソで生活をするのは非常に厳しいです。

また、月収でも浮き彫りになったように、モンテビデオと地方との賃金格差もあり、モンテビデオの平均月収は18688ペソですが、次いで高いパイサンドゥ、コロニアでそれぞれ12372ペソ、11486ペソ。マルドナード、リオ・ネグロで12198、11943ペソ。これらはもらってるほうの県です。

中間に位置するのは、ドゥラスノ、フローレス、タクアレンボ、ソリアノ、セロ・ラルゴがだいたい10000ペソに届くか届かないか。カネローネスとサンホセが10000ペソより少し高くて10123ペソ。

最も低かったのはアルティガスで7983ペソ、トレインタイトレス、フロリダ、ラバジェハ、ロチャ、サルトでも平均賃金が9000ペソを割っています。



今回のPit-Cntの調査では、平均賃金こそ上昇していますが、労働者の大半の賃金がまだ低い水準に留まっている事、最低賃金に届いていない労働者が多く残っている事から、賃金の底上げの取り組みがまだ必要な事、また性別等による賃金格差がある事が浮き彫りになったと言えます。


出典:El país 11.07.2012 

No te va gustar、 Marcel Curuchet氏死去

宇国バンド、No te va gustarのキーボード、Marcel Curuchet氏が14日に死去しました。



原因はバイク事故。ツアーで訪れたニューヨークで12日木曜日に、レンタルして乗っていたバイクのコントロールを失いコンクリートの壁に激突、病院に運ばれ危険な状態が続きましたが回復する事無く死亡しました。



このニュースは宇国内にインパクトを与え、15日日曜日に開催されたサッカーオリンピック代表親善試合(兼壮行試合)、ウルグアイ vs パナマ戦で1分間の黙祷が捧げられました。


さて、No te va gustar(NTVG)。「キミは気に入らないだろう」という??な名前もインパクトがあるんですが、結成は1994年。当初は3人で始めたバンドから、現在は9人の大所帯バンドです。曲調はロック、にブルース、レゲエ、スカ、そしてウルグアイの音楽カンドンベやムルガ等を混ぜた、独特の音楽を作っています。

ウルグアイだけではなく、アルゼンチン、ヨーロッパ、アメリカ等でもツアーを行い、2011年にはラテングラミー賞にノミネートされています。

NTVGのHPはこちら(注:音が出ます)。
Myspaceのリンクもあり、そこから彼らの曲を聴く事が出来ますよ。


ここでは、NTVGがドメスティックバイオレンス撲滅キャンペーンの為に作った曲をご紹介。



ウルグアイでは女性に対するドメスティックバイオレンスが深刻な問題として撲滅に取り組んでいます。これについては機会があったらまた別の機会に触れます。

7.15.2012

サッカーオリンピック代表親善試合 ウルグアイ vs パナマ

サッカーオリンピック代表親善試合、ウルグアイ vs パナマ戦を見て来ました。


寒かったです。
以上。


本日の気温は最高10℃、最低0℃、ほんと寒かったです。1月とか真冬がシーズンの欧州の人たち、よく試合を観に行けますね。ほんとにえらい。

スタジアムはかなり空いておりました。寒かったら無理しない(しかも金を払ってまで)ウルグアイの慣習のためだと思います。実際今日試合を見に行くと言ったら、何人もの宇国人に『この寒い中行くの?』と言われました。



確かにこの寒さじゃ、試合は暖かい(そんなに暖かくないけど)家で、ココアでも啜りながらTV観戦してしてたほうがいいですよね。




さて、国歌を歌ってから、 今試合では、昨日事故により亡くなった海外でも人気の宇国バンドNo te va gustarのキーボード、Marcel Curuchet氏へ1分間の黙祷を捧げて試合開始。


試合は、スターティングメンバーは、Campaña, Arias, Coates, Rolín, Albín, Calzada, Arévalo Ríos, Urretaviscaya, Ramírez, Suárez, Cavani。



しょっぱなのカバーニの先制点で勢い良く飛び出して、ガストン・ラミレスの追加点で2-0で終了。

個人的にはスアレスのゴールもどんどん爆発してほしかったんですが、よく動いてたんですが、パナマの選手が、さすがに彼にはむっちりくっついてましたね。
後半にスアレスはアベル・ヘルナンデスと交代。



試合後、タバレス監督は、後半の方がチームとして機能していた。チリ戦で心配されたディフェンスの崩れは、今回は点も取られてないし、心配してないとの談話でした。

国内でやっぱりルガーノでないと駄目なんじゃないの…?と囁かれて不安視されてたコアテスも、本日は点を取られた無かった事が自信につながるとコメント



一方、見てる方は寒さで固まっちゃって、あんまし応援してあげなかったのですんません、と言う感じです。後半、ちょろっと応援歌が盛り上がりましたが、あれって応援したい気持ちと言うよりみんな寒くて歌わんとやっとれんかったんだと思います、たぶん。

7.11.2012

Chino Recoba、ナシオナルともう一年契約更新

2011-12シーズンのナシオナルをチャンピオンに導いた、チノことアルバロ・レコバがナシオナルとの契約を1年更新しました。



中国のクラブチームからのオファーは断ったようです。


ナシオナルと言えば、次シーズンの年間観戦席が発売になったようで、ウルグアイでは今週日曜日の 父の日にひっかけて、いいPRしています。


(父の日にパパにパルケ・セントラルの一部をプレゼントしよう!!)

 熱心なナシオナルファンの方、ここらでいっぱつ年間席の大人買いはいかがでしょうか?そしたらウルグアイに旅行に来られた時に、チケット入手を心配する事無く悠々と観戦出来ます。
高い席でも30,000円(1ペソ=5円計算)しませんので、悪くないと思いますよ。